この疑問、質問はどこでもされているようで、海外の医療サイトやクリニックのサイトでも必ずといっていいほど取り上げられています。で、どっちかって?色んな自毛植毛専門医師の意見を聞くと、
って話だそうです。
何となく、広告の出稿量とか、日本でのシェアとか見るとFUEの方が新しくて、FUTのデメリットを補うために考え出されたみたいなストーリーになってますけど、どうやらそれは一面的な見方のようで。
そもそもFUT、FUEってなに?
FUTとは?
移植する毛根を採取する後頭部を帯状にメスで切り取る手技。切り取った後は上下の皮膚を縫い合わせます。
FUEとは?
移植株を後頭部から採るのにメスで頭皮を切り取るのではなく、中空の極細の機械を使って毛穴を一つ一つくりぬいていく手技。くり抜いた箇所は、もちろん毛がなくなります。
FUEのメリットとは?
上のような話を聞くと、FUTはメスで皮膚を切り取るから、怖そうだし、痛そうだし、手術痕もきっちり残りそうだからイヤだな、俺はFUE!ってなっちゃいそうですね。実際、世界的にもその流れだそうです。
FUTのメリットとは?
といっても、まだまだFUTがゴールデンスタンダード!その理由は色々あります。
一度に大量の毛穴の組織(グラフトとか株とか言います)を採れる
一つ一つの毛穴をくり抜く方法に比べ、さっと皮膚を切り取る方法なので、短時間で大量の移植株の採取ができます。例え、スゴイ速さのゴッドハンドのような医師がいたとしても、FUEで大量に移植株を採取しようとすると後頭部がスカスカになってしまうので、相当な範囲を刈り上げる、それこそ丸坊主にして手術をする必要があるそうです。
移植株の生着率が良い
一つ一つくりぬくFUE法はそれだけ繊細なテクニックが必要です。そのため未熟な医師がやると移植株を引き抜く際に、途中で切れてしまったり、切れないまでもダメージを与えてしまって、植毛後の生着率に影響する場合もあるそうです。一方、FUTは皮膚ごと切り取り、顕微鏡で丁寧に株分けするので、FUEのような株をダメにするリスクがほとんどありません。
治療費が半分程度に抑えられる
FUEは一つ一つくりぬく手技ですから、その分手間暇かかります。だから手術費が高額になります。おおよそFUTの2倍かかるそうです。
後頭部を広範囲に刈り上げる必要がない
最初のポイントと関係しますね。もちろん切り取る箇所はFUTでも刈り上げますけど、切り取って縫い合わせてしまうので最小限に収まります。
結局どっち?
上のような話を聞くと、やっぱりグローバルスタンダードのFUTなのかなぁ、って気になりますよね。ただFUEを推す先生はこうも仰います。
という話を聞くとFUTの良さを知る医師は、
などなど、議論は尽きないようで。
ちなみに、
つまりFUTで効率よく移植株を採取するもののメスで切り取る範囲は最小限にし、目立ちそうな箇所はFUEでグラフトを採取するという、コンビネーションタイプです。
詳しい話は直接、自毛植毛の専門医の先生に聞いてください。とにかく、僕たちは一方的な情報に振り回されるんではなく、正しい判断が下せるようにできるだけ広くアンテナを張っておかないといけないってことですね。
そのためにも、複数の先生の話を聞くのは必須です。もちろん、中立な、バランス感覚に優れた先生に出会えれば最高なんですが。
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