これは、AGAクリニックでフィナステリドを処方されるときお医者さんに必ず言われます。献血を受ける方の日本赤十字社の方でも注意喚起してますね。
以下の育毛医薬品(錠剤)を服用されている方は、一定期間献血をご遠慮ください
フィナステリドは上で挙げられた商品で言うとプロペシアとプロスカーです。これを飲んでいる場合は、1か月は飲まない期間を開けてないと献血しちゃダメという事になっています。
ちなみに、この日本赤十字の書き方は誤解を招きそうですね。フィナステリドでも別の商品なら良いかというとそういう事ではなくて、フィナステリドという成分の入っている商品は全部ダメ。ジェネリックのフィナステリド錠でもダメだし、個人輸入で人気のフィンペシアとかもダメです。
これは、フィナステリドを飲んでいる人の血液にフィナステリドが混ざる可能性があるからです。
フィナステリドは血中から消えるのにどれくらいの時間がかかるか?
薬物の血中濃度がピークの半分になるまでの時間をt1/2(ティーハーフ)と言いますが、1mgの場合で4時間です。これは反復投与しても変わらないという結果が出ています。だからと言って4時間で半分だから8時間たてば完全消失とは言えませんが、まず1か月間を置けば、血液から検出されることはないという事なんでしょうね。
フィナステリドが血液に混ざると何がいけないか?
フィナステリドの入った血液を輸血されると困る人、フィナステリドを摂取してはいけない人がいるからですね。例えばプロペシアの添付文書を見ると、子供がダメとされてます。
なぜ子供はダメなのか?
元々フィナステリドは男性ホルモンの一つテストステロンがジヒドロテストステロンに変換される時に必要な5α還元酵素を阻害することで、男性型脱毛症AGAの進行を抑えるものです。そういう意味ではジヒドロテストステロンの量を減らす作用があるんです。ジヒドロテストステロンは男の子供の外生殖器(通称「ちんちん」ですな)の正常な発育に必要な物質です。したがって、ジヒドロテストステロンの生成を子供で抑えてしまうと「ちんちん」がしっかり発育しない恐れがあるんです。
ということで、子供はフィナステリドはダメ。また、子供を身ごもっている可能性がある女性もダメです。赤ちゃんにおっぱいをあげているお母さんもダメですね。
で、こうした人たちに輸血されてしまう恐れがあるので、大事を取って1か月間を空けて、身体からフィナステリドが完全に消えてしまってから献血してねってことなんですね。
実際問題1か月もフィナステリドを飲むのを止めることなんてありますかねえ?飲むのを止めたら、AGAが再び進行を始めますから1か月もの間止めるのは・・・考えられないでしょうね。とすると飲み始めたら、献血に行ったら行けないという事ですね。
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