高麗人参としても知られるオタネニンジン、それに含まれるオタネニンジン根エキスは果たしてAGAに効果が期待できるのでしょうか?最近の研究によって明らかになった発毛作用についても気になります。
オタネニンジン根エキスはAGAに効く?
オタネニンジンエキスは髪の健康を促進する効果が期待出来ると言われ、古くから育毛剤として用いられています。
血流が良くなる作用に関係する成分で、副作用が出にくいため、さまざまな育毛関連商品の抜け毛防止に使われるなど、オタネニンジンエキスにはその高い育毛効果が注目されています。
朝鮮人参や高麗人参と一般名としては呼ばれていて、お肌や皮膚の改善に活用されていますね。
さらにオタネニンジンエキスには、活性酸素を抑制する抗酸化作用に関係あるということです。
活性酸素は細胞や血管を傷付けてしまうので、毛母細胞もダメージを受け薄毛になりやすくなります。抗酸化作用により髪の生成も守られることになるのです。
VEGFの産生促進効果
VEGFとは血管内皮細胞に作用する増殖因子のことで、成長期毛を維持することが分かっています。
下の図のヘアサイクルの成長期にある毛の事。AGAではこの成長期が短くなるため、毛が太く、長くならないので頭皮が透けて見える薄毛特有の症状が出るんですよね。
最近の研究によると、オタネニンジンエキスについて次の点が明らかになりました。
発毛薬ミノキシジルはVEGFの産生を促進し発毛作用があると考えられていますが、高純度化オタネニンジンエキスにもVEGF促進効果がみられたとのことです。
つまりこのオタネニンジンエキスにも、ミノキシジルのような発毛効果が期待できる可能性があることが分かりました。
さらにオタネニンジンエキスには血流改善効果が期待できることも明らかになりました。
そのためAGAの改善が期待できる成分であると考えられているとか。シャンプーや育毛剤などに配合され「髪の毛に栄養を送る環境を整え、健康な髪の毛を再生し、抜け毛改善を促します」ってことです。さらに、さらに、オタネニンジン根エキスは抗酸化作用もあるとか。
ここまで来ると何にでも効きそうな万能薬みたいですね。
実際の効果は?
不明です。
先ほどから説明してきたことは試験管レベルでは証明されていますが、実際に薄毛・AGA改善にどれくらい効くのか、まだ証明されていません。
高麗人参自体は古くからある滋養強壮剤のようなイメージですけど、医学の世界では、うつ病に効くとか、がんに効くとか、アルツハイマーに効くとか、様々な効果が期待されています。
実際、アメリカの国立医学図書館のデータベースを検索すると「ginseng」で7,815件もの文献がヒットしますので、世界的に数多くの研究者の興味を引くほど有望な成分であることは確かです。
しかし、いずれの効果も臨床試験で証明され、その結果、実際の医療現場で広く使われているほどのものは「まだ」ありません。
残念ながら、薄毛に関しても同様です。市販の育毛剤や育毛シャンプーに使われていますが、効果は不明です。
結論!
今のところは、「効くかもしれないけど、治療効果が劇的に期待できるほど効くかって言うと・・・」という程度ととらえたほうが良さそうです。
本当に薄毛を直したいなら、治療を受ける、受けないは別にして、一度、専門家の意見を聞いた方が早道です。
ちなみに、もし病院に行く踏ん切りが中々つかないなら
こういう人は多いと思います(僕がそうでした)が、そういう人にはAGAクリニック治療補償のついた育毛剤もアリかもしれません。
4か月で4本使って満足できないなら、病院の治療費を出してくれるそうです(ホントかよ?)。
病院に行く前に、育毛剤に最後の望みをかけたい人にはいいかもしれませんね。
なお、定価は高いですが、アマゾンなら時々半額(僕が見た時は5,980円)になっているので、そういう時が狙い目です。