医学界の評価
アデノゲンやアデノバイタルという商品の主成分であるアデノシンという物質は、日本皮膚科学会の定めた男性型脱毛症の診療ガイドラインでは、推奨度A、B、C、DあるうちのBとされていて自毛植毛と同じ推奨度となっています(ちょっと過大評価?)。
その根拠となっているのが3つの無作為化試験の結果で、それをもって、「アデノシンの発毛効果に関しては,男性に対する有効性を示す十分な根拠がある」としています。
一方、女性の薄毛に対しては、「根拠がまだ不足している」としています。
なお、アデノシンは、医薬部外品です。
ちなみに、20軒以上のAGAクリニックに行きましたが、アデノシンを使っているところは一度も見たことがなかったので、フィナステリドやミノキシジル(リアップ)ほどに効くとは思われていないようですね。
どんな効果があるの?
一応、効能効果はこんな感じです。
効能・効果:育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛
ここら辺は他の育毛剤と同じですね。
どれくらい効くの?
51名を対象とした臨床試験では、41名(80.4%)の人に薄毛に改善が見られたとのこと。
これは偽薬軍の効果=16/50名(32%)よりも統計的に高いと言える結果だそうです。
あと、2つの無作為化試験で、軟毛化率が下がりました。軟毛化とは髪の毛が細く、短くなるAGAの典型的な症状の事です。
一方、女性に対する効果は1軒の試験で検証されています。
それによると、13 名中 11 名(85%)で太毛率が高まり、その割合は偽薬群の 14 名中 5 名(36%)よりも高かったそうです。
ただ、効果を検証した無作為化試験は女性ではこれだけだったため、まだデータ不足とみなされています。
どうやって効くの?
主成分はアデノシンという物質。
血流を増やして毛根の細胞にたくさん栄養を届けたり、毛根の細胞を活性化する成長因子を作ったり、毛髪の成長サイクルの”成長期の部分を延長”したり、する効果があるらしいです。
血流を増やすというのはミノキシジルと同じ作用ですね。成長因子を作るというのは証明してるならすごいですね。
成長期を延長するというのはどういう作用なのでしょうかねえ。
例えばAGAクリニックで処方されるフィナステリドでしたら、5α還元酵素の作用を阻害することで成長期を元に戻す=延長しますが、これはどういう働きなんでしょうか?
どんな商品があるか?
主成分のアデノシンを含んでいる商品として、アデノバイタルスカルプエッセンスVとか、アデノゲン 薬用アデノゲンEXがありますね。
特に前者はよく売れてるみたいです。値段も安いので手が伸びやすいんでしょう。
参考価格: ¥ 6,480 → 実勢価格: ¥ 2,600前後
使用者の体験談
「抜け毛が確実に減る」、「髪の毛が太くなった」、「フケが減った」と行ったポジティブな声と並んで、「まだ効きません」、「生えません」といったネガティブな声もあります、っていう育毛剤によくあるパターンですな。利用者の心理を見ると、
という2つがその気にさせているようです。
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