医学界の評価
日本皮膚科学会の男性型脱毛症診料ガイドラインでは、男性薄毛への外用薬として推奨されてます。
実際僕が行ったAGAクリニックでも、希望する人にケトコナゾールローションを処方してくれるところがありました。
ちなみに、そのAGAクリニックではクリニック・オリジナルのシャンプーにそのローションを入れて使ってくれと言われました。
なお、その推奨度はC1とされていて、推奨度Aのミノキシジル(商品名リアップなど)やフィナステリド(商品名プロペシアなど)ほどではないけれど、第一三共のカロヤン(塩化カルプロニウム)とか、資生堂アデノバイタル(アデノシン)等と同じ程度です。
とは言え、ガイドラインでの推奨度の書きぶりがカロヤンとかよりは少々ポジティブでそれだけエビデンスがあると考えられているのではないでしょうか。
<アデノシン>
<ケトコナゾール>
ね?全然違うでしょ。これでも推奨度は同じC1。
どれくらい効くのか?
3つのレポートがあるそうです。
- 男性型脱毛症患者6人に2%ケトコナゾールを含むローションを毎日洗髪後に10-12か月塗布させたところ、2例が有効。
- 17例の男性脱毛症患者に同様に2%ケトコナゾールローションを1日2回使わせたところ、76%の人でやや増毛した。
- 27人の男性型脱毛症患者にケトコナゾールシャンプーを、12人には普通のシャンプーを、週に2-4回使ってもらったところ、6か月目からケトコナゾールシャンプーを使っている人たちに改善が見られた。一方、普通のしゃぷーの人たちは悪化し続けた。
どれも人数少ないですけど、海外でも使われてるし間違いなさそうだっていう判断なんですかねえ?
どうやって効くのか?
真菌という皮膚炎を起こす原因となる菌を殺菌します。真菌は皮脂が好きらしく、皮脂が多い男性の頭皮とかで異常増殖したりすることがあるそうで、その際皮膚炎が引き起こされるそうです。
薄毛・抜け毛の症状で脂漏性皮膚炎というのがあるんですけど、この治療に用いられる薬です。
どういう商品で手に入るの?
シャンプーが有名ですが、市販品では濃度が0.75%と低いものしかありません。
効果があるとされている1%以上のシャンプーは皮膚科などで売られてて医師の処方箋の要る医療用医薬品です。なので市販はされてません。
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