AGAに効く薬

【医師に聞く】AGAに効く薬

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薄毛治療のため、20ヵ所も専門病院で診察を受けると、アホな僕でもいやがおうでもAGAに詳しくなりました。

そこで、僕の教わったAGA治療の根幹をなす"薬物療法"について、紹介します。

 

*この記事は薄毛=AGAとして書かれています(「薄毛の95%はAGA」by メンズサポートクリニック)。自分がAGAかどうか知りたいならこちらも。

医師の聴診器

 

薄毛は治せる!

薄毛に悩む男性の95%は、AGAという症状が原因と考えられています。そして、このAGAは現代の医療では治せます。

よく、

カゼとハゲを直せたらノーベル賞を取れる

と言われるほど、薄毛は”治せないものの代表”のように言われていましたが、今や薄毛(AGA)のメカニズムはほぼ完全に解明され、治療法まで開発されています。

その中心にいるのが”ある薬”です。

 

AGAとは?AGAというのは、Androgenetic Alopeciaの略です。Androgeneticというのは、AndrogenとGeneticが組み合わさった言葉で、各々、Androgen=男性ホルモン、Genetic=遺伝性の、という意味があります。Alopeciaは脱毛症、という意味です。なので、男性ホルモンが関係する遺伝性の脱毛症という意味です。

なお、”脱毛症”というと円形脱毛症のような症状をイメージしますけれども、いわゆる僕たちが日常経験している、抜け毛が増えたり、髪が細くなったり、短くなったりする症状を総称して、脱毛症と呼んでいます。

 

 

AGA治療の特効薬フィナステリド

プロペシア製品

 

フィナステリド開発のきっかけ

フィナステリドの登場のおかげで薄毛は克服できる時代になりました。

それまでは色々と怪しげな成分が「出ては消え」を繰り返していましたが、1997年にアメリカで発売されると瞬く間に世界中に広がり、今ではAGA治療の標準薬として世界数十か国で使われています。

フィナステリドが開発されるきっかけになったのが、1974年のアメリカはコーネル大学医学部の医師が発表したカリブ海のある国の家族に関する医学報告です。それによると・・

ある家族の子供は男性にみられる前立腺肥大や薄毛といった症状がまったくありませんでした。

その家族に共通していたのが遺伝的に"ある酵素"(5αリダクターゼと言います)を持っていなかったためDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質が体内にない事。

酵素

 

その事実に注目したアメリカの製薬会社メルク社の科学者は、当時手術以外で治療法のない前立腺肥大症や、同様に有効な手立てのなかった男性の薄毛の有効な治療薬になるのではないかと考え、開発を始めます。

そして、1992年、ついにメルク社はFDA(アメリカの厚労省みたいな役所)に前立腺肥大症の薬として承認を得、1997年には、その適応症を男性型脱毛症=AGAにも広げました。

 

ちなみに、よく「前立腺肥大症の薬として作られたけど、副作用で毛が生えたのでAGAにも使われるようになった」というような説明をしているサイトがありますが、毛髪再生医療の世界的権威、コロンビア大学教授のバーンスタイン氏曰く、それは「間違い」。

バーンスタイン先生

 

もともと、フィナステリドには薄毛・AGAを抑える作用があることは製薬会社のメルクは分かっていたけれど、他に治療法のなかった前立腺肥大症を優先しただけだったそうです。

 

フィナステリドの効果は凄い!

その有効性はハンパなく、AGAの進行を抑える効果は、抜け毛が止まった人=現状維持の人も含めると、98%の人に効果が認められています。

僕も20か所の病院を回りましたが、フィナステリドは1軒を除きすべての病院で処方されており、各病院での実際のAGAを抑える効果はほぼ100%でした。

ちなみに、現状維持(抜け毛が減る等)は除いて、誰が見ても「増えた」人の割合は?と言うと、

約5~6割くらい。

というのが、多くの医師の意見でした。

ただ、

この割合は若ければ若いほど高くなります。

というのも共通した意見でした。

フィナステリド単独使用例1
(43才、14か月服用)

 

フィナステリド27歳13か月服用
(27才、13か月服用)

 

フィナステリドはどう働く?

AGAの原因となる物質を作らせない、つまりAGAの原因を根元から断つ!働きがあります。だから効くんですね。

AGAというのは、上でも出てきたDHT(ジヒドロテストステロン)という物質により、髪のミニチュア化、軟毛化が進行している状態を指します。

髪のミニチュア化というのは、髪が太く長く育つ前に抜けてしまう症状を言います。抜け毛を見ると、昔よりどんどん細く、短くなってませんか?それです。

髪は通常、数年間の”成長期”で太く長くなり、その後、成長が止まり、抜けていく”退行期”(数週間)を経て、髪が生えてこない休止期(数か月間)に移行する、というサイクルを繰り返しています。

AGAとはこのサイクルの”成長期”がDHTの作用により半年から1年に短くなっています。そのため、髪が細く、短くなってしまうのです。

この"悪さ"をするDHTを作らせないのがフィナステリドです。

DHTはテストステロンという男性ホルモンの一種が、ある酵素(5αリダクターゼ)の働きによって変換させられたもの。つまり、その酵素さえなければDHTは作られません。

その酵素の働きをガッツリ抑えるのが、フィナステリド、というわけです。

 

フィナステリドで気を付ける事

でも、その酵素を抑えても大丈夫?DHTが作れなくても問題ないの?

心配ですよね。

DHTが作れないと男性器(“ちんちん”)の発育が遅れます。1974年のコーネル大学の報告も実は、この家族の子供の外性器の発育の遅れに関してでした。

ということで、未成年で外性器の発育が完成していない人には、フィナステリドを投与してはならないとされています。

あと、赤ちゃんがいるかもしれないお母さんや、これから妊娠する予定の女性もフィナステリドを飲んではいけません。

 

あと、もう一つ、初期脱毛と呼ばれる症状が起きる場合がいます。

飲み始めて1か月くらいすると急に抜け毛が増えたように感じる時があるとか。僕には起こりませんでしたが、病院では、

2割くらいの人に起こります。

と言われました。なお、これは、薬の働きで髪の毛が新しい成長サイクルに入るので、AGAの影響を受けていた毛が半ば強制的に”成長期”から”休止期”に移行するからだとか。

なので、一時的に抜けたとしても、すぐにまた生えてきます。

 

この2つが代表的な注意事項でしょうか。

副作用は、素人の僕が語るべきではないと思うので、気になる人は医師に相談してください。

ちなみに、僕はAGA病院でこう言われました。

そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。うちの病院で副作用が出る人は1%くらい。それも止めれば治ります。

 

あと、いろいろなデマがありますが、

フィナステリドを飲むと男性ホルモンが減るので、男じゃなくなる!

といったことを言う人が非常に多いですが、先ほど説明した通り、フィナステリドには"男らしさ"を作る男性ホルモン(テストステロン)を減らす作用はありません。DHTという物質を作らせないだけです 🙂 。

 

フィナステリドの治療費はどれくらい?

AGA専門病院での平均治療費は1か月分の薬剤費で6,000円くらいです。

ちなみに、近所の皮膚科医院での平均は8千円くらいですので、少々お高くなります。しかも近所の病院では初診料もかかります。

フィナステリドが一番安い病院は、僕が調べた限り、湘南美容外科クリニックで、1か月分で税込3,000円です。1日100円ですね。

ちなみに、初月は3,000円→1,800円とさらに激安になります。

 

 

生やしたいなら!ミノキシジル

フィナステリドと並んでAGA治療専門病院で処方される薬がミノキシジルと呼ばれる薬。

フィナステリドはAGAの進行を止める薬、ミノキシジルは生やす薬です。

とAGA治療専門の病院では説明される事が多かったです。

実はこの薬、みなさんも知っているあの育毛剤にも入ってますね。そう、大正製薬のリアップです。

リアップ画像

 

市販されている育毛剤の成分というとちょっと”格落ち”感があるかもしれませんが、ムチャクチャ良い薬です。

その証拠に日本皮膚科学会で"推奨度A"を獲得している治療法は、先ほどのフィナステリドの他には、このミノキシジルだけ。

さらに、アメリカのFDAに薄毛治療の薬として認められているのは、同様にフィナステリドとミノキシジルだけです。

それだけ効果が高いという事なんですね。

 

ミノキシジルの効果はどれくらいスゴイ?

大正製薬リアップの臨床試験の結果では、9割を超える発毛効果、増毛効果が認められています(詳しくはこちらの記事)。

ロゲイン(リアップ)
ミノキシジル(ロゲイン、リアップ)とは?

「壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防」という効能効果を持つ発毛薬で、日本ではリアップの名前で大正製薬が1999年に塗り薬(外用薬)で発売しましたね。 ミノキシジル自体は世界9 ...

続きを見る

 

フィナステリド同様9割以上の効果!ということで、どちらか一つを使えば十分なの?と思うかもしれませんが、

薄毛の進行を止めるのはフィナステリド、生やしたいならミノキシジルです。

というように期待する効果の種類が異なっているので、ほとんどのAGA治療専門病院では、フィナステリドと併せて使う事を提案されました。

 

なお、専門病院ではリアップのような塗り薬だけでなく、飲み薬(通称ミノ・タブ)を勧められますが。

AGA専門病院の先生曰く、

ミノキシジルは塗り薬よりも、飲み薬の方が効果が高いです。

ミノキシジル・タブレット

 

ミノキシジルはどう働く?

実は完全には解明されていません。ただAGA治療専門の病院に行くと、

ミノキシジルは頭皮の血管を拡張して血流を増やし、毛根の細胞に届ける酸素や栄養分を増やす働きがあります。

と説明されることが多かったです。

 

ミノキシジルの副作用は?

フィナステリド同様、心配な人は医師に相談してください。

ちなみに、僕の経験を語らしてもらうと、僕はミノキシジルの内服薬(通称"ミノタブ")を飲んでますが、副作用は唯一、多毛(たもう)がありました。

指毛とか手毛(テゲ)、顔毛が長くなりました。まつ毛も長くなったので、周りからは、「目バリを入れたみたいで気持ちわるっ!」と笑われています。

下は実際の写真です。元はこんなに毛深くありませんでした。

ミノキシジルの副作用

 

医師には

薬を止めれば抜けます。

と言われているので心配していませんが。

 

ミノキシジルの治療費はどれだけ高い?

塗り薬(外用薬)と飲み薬(内服薬)で値段が違います。

塗り薬は1か月分で、6,000円前後くらいが一番多いです。内服薬はちょっと上がって、1か月分で、10,000~12,000円です。

なお、大手のAGA治療の専門病院(湘南美容外科など)では、フィナステリド、それにサプリメントと組み合わせて"オリジナル薬セット"として処方される場合が多く、その場合は、3つで2万円前後/月くらいの費用となります。

また、セットで処方されることが多いことから、フィナステリドとミノキシジルの2成分両方を含む薬も開発されていまして、数は少ないですけど、その”合剤”を処方してくれる病院もあります。そこでは、7,560円/月と激安です。

 

ミノキシジルとフィナステリド、どっちを使うべき?

僕が色々な専門病院の医師に質問した回答はこうでした。

どちらか一つというならばフィナステリドです。ミノキシジルも生えますが、AGAの症状自体を抑えるわけではないので、根本的な治療にはなりません。
ただ、そもそも、どちらか一つではなく、両方使った方が良いですね。作用が違うので2つ使う事で相乗効果が期待できます。

 

フィナステリドより効く!ザガーロ

2016年の6月に厚労省から認可を受けた最も新しいAGA治療薬、それがザガーロです。

ザガーロ_パッケージ

成分名はデュタステリドといい、元々この成分も前立腺肥大症の治療薬として使われていました。ちなみにその時の名前はアボルブと言います。

このザガーロはフィナステリドと同じような作用を持つのですが、フィナステリドよりも、酵素(5αリダクターゼ)を阻害する作用が強い=抜け毛の原因物質を作らせない作用が強い、と言われていて、その分高い効果が見込めるとして話題の薬です。

その効果はフィナステリドに比べて約1.6倍などと言われていますが、お会いした先生に言わせると

実際の臨床効果はこれから確認していく。

と慎重な先生が多かったですね。実際、処方をお願いしても、

まずはフィナステリドから始めてみましょうか。

という先生が多かったです。それは、

ザガーロはフィナステリドよりも副作用が多いとの報告があるから。

一方で、

元々前立腺肥大で使われていた成分なのでそこまで慎重にしなくてもよい。

という先生もおられました。

お医者さんに相談してみましょう。

 

ザガーロは高いの?

1か月の薬代が8,000円~1万円という病院が多かったですね。まだジェネリックが出ていないこともあって少々高めです。

ということで、前立腺肥大症のデュタステリドの薬であるアボルブの方が古い分薬価が安いので、ザガーロではなくアボルブを処方してくれる病院もあります。

なお、アボルブとザガーロはカプセルの色が違うだけで、どちらも容量は0.5mgとまったく同じです。

 

AGA治療専門病院

AGA治療の根幹をなすのはこの3つの薬ですが、これ以外にも、様々な有効成分がAGA専門病院では用意されています。

フィナステリド入りの育毛剤や、再生医療でも用いられる成長因子という成分の入った育毛剤などなど。

ここでは、良心的な費用ながら、しっかり医師と相談しながら、治療薬を選べる病院を紹介します。

 

AGAヘアクリニック

<特長> 東京のAGA治療に特化した専門病院。特に薬物療法に強く、1人1人の症状に合わせたオーダーメード治療を得意としています。

何度でもタダで診察してくれるし、病院に行けない場合はスマホでテレビ電話診察してもらえますので、"至れる尽くせり"ですね。

 

<薬物療法> 3つの標準薬の他に、フィナステリド、ミノキシジルにビタミン・ミネラルが付加されたオリジナル薬があります。

 

<治療費> 病院オリジナルのフィナステリド5,500円/月、デュタステリド8,000円、ミノキシジル内服10,000円、ミノキシジル外用液13,000円

 

 

 

聖心美容クリニック

20151110追加

<特長>おそらく日本で一番、AGA治療の選択肢の多い病院。医師の診察も丁寧、治療費も安いです。

 

<薬物療法> フィナステリドやミノキシジル、デュタステリドと言った標準薬の他に、再生医療でも使われる成長因子の入ったオリジナル塗り薬や、なんと漢方もあります。

 

<治療費> フィナステリド5,940円/月~

 

 

 

湘南美容外科(旧AGAルネッサンスクリニック)

ルネッサンス_悩み系

<特長> 聖心美容クリニックの次に、AGA治療の選択肢の多い病院。医師の診察もガッツリあるし、治療費は最安値です。

 

<薬物療法> フィナステリドやミノキシジル、デュタステリドはもちろん、ビタミン・ミネラルの入ったオリジナル薬もあります。

 

<治療費> フィナステリド3,000円/月(初月1,800円)~

 

 

 

ゴリラクリニック

ゴリラクリニック

<特長> 総院長自らAGA治療をして結果を出しているだけに、非常に説得力の高い専門病院。もちろん、診察は医師が親身にやってくれるし、治療費も良心的です。

 

<薬物療法> 3つの標準薬の他に、フィナステリド、ミノキシジル、ビタミン・ミネラルのすべてが1つになったオリジナルAGA薬があります。

 

<治療費> プロペシア9,000円/月、オリジナル薬16,000円/月(初月9,800円)~

 

 

 

まとめです。

聖心 湘南 ゴリラ AGAヘア
治療薬の種類
AGA治療メニューの数
治療費の安さ
病院の場所 北海道~福岡まで9か所 北海道から福岡まで50カ所以上 東京、大阪、名古屋など8か所 東京のみ
(但しテレビ電話診察あり)

*どれにしようか迷ったら全部行ってみるのも手です。どうせタダですし。

 

 

 

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