医学界の評価
ライオンの薬用毛髪力という育毛剤の主成分であるサイトプリン・ペンタデカンは、医学界では、日本皮膚科学会の男性型脱毛症の診療ガイドラインに載ってるちゃんとした育毛剤。
そこでは、医薬品のカロヤン(塩化カルプロニウム)と同程度の推奨度とされています(推奨度C1)。
ただし、そのガイドラインでの書きぶりがカロヤンほどではなくて、花王のサクセスバイタルチャージの成分t-フラバノン、資生堂のアデノバイタルの成分アデノシンと同じくらい?という印象を受けました。
日本皮膚科のガイドラインの推奨度
サイトプリン・ペンタデカン(ライオン毛髪力)
参考1:t-フラバノン(花王サクセスバイタルチャージ)
参考2:カロヤンアポジカ
ちなみに、AGAクリニックに20軒以上行きましたが、サイトプリン・ペンタデカンを使っているところは一軒もありませんでした。
何に効くか?
効能効果:薄毛、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、育毛、養毛、ふけ、かゆみ
一応、効能効果で、「発毛」、「育毛」と書いてますね。
花王のサクセスバイタルチャージとか資生堂のアデノバイタルと一緒です。
どれくらい効くか?
サイトプリン0.5%を配合した育毛剤を44人に試したところ、16週間後には47%が薄毛に対して有効と判定されています。
ペンタデカンの方は2.5%を配合した育毛ローションを77人に24週間使わせたところ、76%の人で有用と判定されています。
この2つの有効成分が入ってる「薬用毛髪力」は薄毛に効くってことだと思われます。
ただ、どのくらい改善したのか「程度」がよく分かりませんでした。
その作用は?
世界で初めてDNAレベルで発毛指令の仕組みを解明したとの触れ込みですね。
その発毛指令を送るのがサイトプリン。
発毛促進を働き掛けるBMPというたんぱく質をたくさん作らせる作用があるそうです。
一方ペンタデカンは、髪の原料であるケラチンというたんぱく質を作るのに必要なエネルギーを供給する作用があるそうです。
さらにビタミンE誘導体が頭皮の血流を増やしてくれる作用もあるとのこと。
どんな商品があるか?
2商品がライオンから医薬部外品として発売されています。
薬用 毛髪力 ZZ(ダブルジー)、薬用 毛髪力 イノベート。
違いはZZの方が有効成分が多いです。
脱毛・抜け毛を抑えるために皮脂の酸化を抑えるピロクトンオラミン。
さらに成分の浸透を促す乳酸オクチルドデシル、それに、頭皮を保湿するオキナワモズクというのがプラスされてます。
値段もZZの方が高いです。まあ、新しいというのはありますね。
- ZZ 参考価格: ¥ 6,480→実勢価格: ¥ 3,583
- イノベート 参考価格: ¥ 5,940→実勢価格: ¥ 2,880
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