医学界の評価
「サクセス バイタルチャージ」、「セグレタ 髪を育むスプレー」の主成分であるt-フラバノンが日本皮膚科学会の男性型脱毛症の診療ガイドラインで取り上げられ評価されています。
それによると、医薬品のカロヤン(塩化カルプロニウム)と同程度に推奨するとされています(推奨度C1)。なお、リアップ(ミノキシジル)は推奨度Aです。
ただし、皮膚科学会のガイドラインをよく見ると、カロヤンよりも若干弱めな推奨度な感じもします。t-フラバノン<カロヤン<リアップって感じでしょうか?
日本皮膚科のガイドラインの推奨度
t-フラバノン(サクセスバイタルチャージ、セグレタ)
参考:カロヤンアポジカ
何となくカロヤンの方が前向きに書いている印象ですね。症例数の差でしょうか?
くらいの推奨度でしょうか。
なお、ガイドラインでは「女性に対する有益性は不明」としています。
また、t-フラバノンは医薬部外品で、リアップやカロヤンの属する医薬品ではないのも、少々作用が弱いせいかもしれません。
ちなみに、t-フラバノン(カロヤン)は、僕が行った20か所以上のAGAクリニックではどこも処方してませんでした。
どんな効果があるの?
効能・効果:薄毛、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、育毛、養毛、ふけ、かゆみ
一応、効能効果で、「薄毛、脱毛の予防」と書くことを"お上"に許されてます。
まあ、ここら辺は他の育毛剤と同じです。
どれくらい効くか?
51名を対象とした臨床試験では、80.4%の人に薄毛改善が見られたとのこと。あと23%の人で太い毛の割合が10%増えたとのことです。
別の試験では75%の有用率が示されています。髪の毛が太くなる効果も確認されています。
さらに太い髪の数も増えました。
この試験だけ見れば非常によく効いているように見えるけれども、この手の試験を色々な医療施設が検証しても、同じような結果が出るかどうか検証が必要、というのが医療界の見解でしょうか。
その作用は?
主成分のt-フラバノンは、毛乳頭細胞で産生されるたんぱく質のTGF-βの活性を抑える作用があることが解ったそうです。
これ、ホントだとしたらすごいです。
今世界中で薄毛治療の標準薬として使われているフィナステリドが薄毛の原因物質を作らせない薬だとしたら、TGF-β抑制というのは、原因物質が作られちゃってもその働きを抑えちゃうってことになります。
だからダブルで使ったらすごい効果が期待できそう!
今、世の中では、TGF-βをコントロールする薬ってないと言われてる(湘南美容クリニックのホームページ)ので、これがホントなら世界中でt-フラバノンの入った育毛剤が大ヒットになってるはずです。
でも・・・使ってるAGAクリニックはありませんから、たぶん作用がすごい弱いんでしょうかねえ?
ちなみに、これ以外にも、ニコチン酸アミド、センブリエキスが入ってて、血行を良くしたり、β-グリチルレチン酸がフケ・かゆみを防いでくれるとのこと。
どんな商品があるか?
2つの商品が花王から出てますね。
1つはサクセスバイタルチャージ。よく売れてる育毛剤です。
もう一つは、セグレタの薬用エッセンス。これも売れてますね。
値段も1,000円~1,300円くらいと安いし、使ってみてもいいかな。
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