FUTと比べてFUEはメスで頭皮を切らなくて済むのはメリットだけど、採取株の切断率が高くなる傾向があるのは致命的ですよね。
と思っていたら、ロボットの出現でそのデメリットが解消されそうだとか。
ロボット植毛の強みを自毛植毛界の世界的権威であり、ロボットFUEの考案者でもあるコロンビア大学医学部教授のバーンスタイン氏が解説しています。
ロボット植毛とは?
FUE法という自毛植毛の手技をロボットで行うやり方です。
FUEとは”パンチ”と呼ばれる小さな中空の機器を使って1つ1つの毛の組織(=毛包)をくり抜き、禿げた部分に移植する方法です。植毛では数千単位の毛を植毛するので恐ろしく大変な作業です。そのため、採取する時や植える時に毛包を痛めてしまうリスクがありました。
それをロボットに代替させることによって、FUEの手技を早く、正確に行えるようになりました。
自毛植毛のFUE法では、4つの手順があります。
- 移植株を周囲の組織から切り離す
- 移植株を頭皮から引き抜き、余分な皮などを取り除き、大きさ別に選り分ける
- レシピエントサイト(頭皮に採取した株を植えるための溝=スリット)を作成する
- 採取した株を植える
ロボットはこの4つの手順の内、1と3を行います。
移植株を周囲の組織から切り離す
ARTAS植毛ロボットには精密な画像処理システムが搭載されています。これにより自動的に頭皮の毛髪を見つけたら、2本毛以上の毛包に狙いを定め、くり抜くのに適正な角度を計算し、切除の深さを適宜修正しながら、頭皮からその株を吸引して引っ張り出します。
また、密度の濃い所から重点的に採取し、毛の密度の低い所から採取する時は間隔をあけてというような作業を自動的に行えます。
レシピエントサイトの溝=スリットを作成する
医師がスリットの深さや角度、向きなどをコンピューターにインプットしてしまえば、その通り完璧に素早く作りあげます。
また、そのスリット分布も非常に正確です。例えば、50cm2の限られた部分に1,000株植える場合、ロボットなら非常に精緻に計算された間隔で均一に穴をあけます。
医師が植毛する部位によって移植株の密度を変えた場合は、採取できる株数を踏まえて他の場所の密度を自動的に計算し直します。
また、既存毛から一定の間隔をあけてスリットを作るよう設定できるので、既存毛へのダメージが軽減されますし、移植毛の生え方も自然な感じになります。
コンピュータ制御のロボットにより、人の手ではできなかったようなスピードと正確さで移植株の採取、移植するための穴の作成ができるというわけです。
ちなみに、日本ではロボットARTASはAGA病院で導入されていることが多いですが、FUEの費用が通常のFUEの半額くらいで、ほぼFUTと同額ほどとリーズナブルなのもうれしいですね。とすると、
ってなりそうですけど、それ以外にもFUTに負けてるところもあったりして。メリット・デメリットをしっかりお医者さんと話し合って、手技を決めたいですね。
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