日本の自毛植毛クリニックはFUE一辺倒のところが多いので、FUE法とFUT法、どちらの手技を選んだ方が良いか患者としっかり話す医師は少ないかもしれませんが、実は、それぞれには適応でない患者がいるそうです。
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(世界的権威が語る)FUEばかり勧めるクリニックの是非
日本では自毛植毛手術と言えばメスを使わない、”切らない”FUEが全盛です。アイランドタワークリニックを筆頭にFUEを推し進めているクリニックの方が主流派のように見えますが、一方世界的にはまだまだFUT ...
なので、しっかりした評判の自毛植毛クリニックに行けば患者の状態をしっかり見たうえで、
といったことだってあるそうです。
でも、どんなところが手技を見極めるポイントなんでしょうか?自毛植毛界の世界的権威、アメリカ、コロンビア大学教授のバーンスタイン先生が患者にホームページで説明しています。
FUTはムリだと言われた場合FUEならできるでしょうか?
2014年3月5日
If I Was Told That I Am Not A Good Candidate For An FUT Procedure Can I Have FUE?
質問
以前に、自毛植毛をFUT法でやるには、移植毛を採取するドナー部位(後頭部、側頭部の一部)が十分でないと言われました。この場合FUEも不適格ということでしょうか?
回答
良い質問ですね。質問に答えるには情報があまりにも限られているので、一般論でお答えします。もし移植毛の数がFUTをするのに十分でない場合、例えば、移植株として採取できる髪の数が少なすぎるとか、植毛したい箇所が広すぎるといった場合は、FUEでも対応できない可能性が高くなります。
しかし、そもそも移植株数の問題ではなく、ドナー部位の性質に問題があった場合、例えばFUT法によるメスの痕が見えやすいと言った場合は、FUEで対応できるかもしれません。
例えば、その人の薄毛の範囲が生え際付近だけで、ドナー部位(後頭部や側頭部)の毛の密度が低く、短髪が好きな場合です。FUT法では、手術の痕が見えてしまう可能性があるので適切ではありませんが、FUE法なら手術痕を気にすることなく十分な移植毛を確保できます。
アジア人もFUTが難しい場合があります(注:そんなことなという医師も多いです)。この場合、髪が比較的垂直に生えているので、FUTによる線条痕を隠しにくいことがあります(周囲の髪が手術痕の上に自然に重なっていかない場合があります)。
最後の例ですが、患者の頭皮がすごくかたい場合です。この場合、ドナー部位の毛量が十分だったとしてもFUT法を行うのは困難です(移植株採取のため後頭部の頭皮切開後、縫合すると傷跡が伸びてしまって目立ってくる恐れがあるため)。もちろんFUEなら対応できます。
こうしたことからも分かる通り、FUEにするかFUTにするか、はたまた自毛植毛をするか否か、を決めるには、FUE、FUT両方の手技に精通した医師による丁寧な評価が必要になります。
この先生も最後、チクッと嫌味を言ってますね。患者としてはもちろん、そういった両方の手技に精通していて、経験もあって、それゆえ、最高の手技を提案してくれる医師に巡り合いたいものです。
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