AGA治療薬の定番、フィナステリドを飲んでいる人の声で「フィナステリドはてっぺんハゲには効くけど、M字=そり込部分のハゲには効きにくい」というのが良くあります。これは本当なんでしょうか?お医者さんに聞いてきました。
と答えるAGAクリニックの医師が多かったですね。実際プロペシア(フィナステリドを含有する薬剤の名前)の臨床試験のデータは見ると差が見て取れます。
臨床試験のデータは頭頂部と頭頂部(生え際から頭頂部にかけて)に分かれていますが、1年間服用の場合にはそれほど差がありませんが、3年間使った場合は差が出てますね。中等度改善以上の割合は頭頂部 vs. 前頭部で、43.5% vs. 34.3%で頭頂部に軍配が上がりました。逆に、3年間使っても現状維持または悪化した人の割合は、22.2% vs. 28.3%と若干前頭部が高いとの結果でした。
これはなぜなんでしょうか?医師に聞いてみると先生によって意見は違うようでした。
ある医師は、
と言ってました。
また、ある医師は、
とのことから、フィナステリドは生え際より頭頂部に選択的に働くという主張には否定的でした。
その上で、生え際の薄毛に効きが悪いのは薬の作用ではなくそれ以外の要素が大きく影響しているのではないかという事でした。
例えば、フィナステリドの効果と発症してからの期間の長さには関係があったとの研究結果がありました(Five-year efficacy of finasteride in 801 Japanese men with androgenetic alopecia.)。つまり発症してから治療を開始するまでの期間が短ければ短いほど効果が高いそうです。
その事実をもとに、(1)AGA(男性型脱毛症)の場合は生え際部分の後退から始まることが多い。(2)AGA治療は症状が進んでから始める人が多く、生え際の後退が始まってから年月が経っていることが多い、として生え際には発症してから時間のたっている毛根が多いためフィナステリドが効きにくいのではないかとおっしゃっていました。
では、発症から時間の経った生え際は諦めざるを得ないのでしょうか?
複数の医師は、
としたうえで、余りに心配するならと、ミノキシジルも使うことを勧めてきます。フィナステリドは進行を『食い止める』ため、『生やす』ためにはミノキシジルという使い方ですね。このコンビネーションでの治療を推奨する先生は多いです。
このミノキシジルも使ってみないと効くかどうか分からないんですけど、フィナステリドとのダブル治療で生え際での効果も狙うってことらしいです。
以上が僕がAGA病院の医師から聞いた話です。もちろんこう考えない医師もいるでしょうから、ホントのところは完璧に解明されてはいないのかもしれません。ぜひ医師に確認してみてくださいね。
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そういう人には、こんな育毛剤でワンクッション置くのもアリかもしれませんね。
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