自毛植毛の術式の一つFUT。これを考案したアメリカのコロンビア大学医学部教授、バーンスタイン氏の説明を紹介します。
FUTとは?
元々髪の毛は1本、1本生えているのではなく、1~4本がまとめて一つの組織(=FUと言います)から生えていますが、その組織を1つのかたまりとしてドナーエリア*から採取し、そのまま移植先の部位に移植する植毛手術の事をFUTと呼びます。
*移植するFUを採取した頭皮の部位。普通後頭部や側頭部
FUTでは、麻酔後、後頭部や側頭部の頭皮を細い帯状に切り取ります。そして、その帯状の頭皮を、精緻な顕微鏡を使った施術によって何百、何千のFUに切り分けていきます。この”FU株”を準備している間、医師は、FU株を移植するための極小の細い切れ目を頭皮に無数作ります。
FUを移植株とした手術は、非常に自然でバレにくい仕上がりになります。このFUT法は、このサイトでもたびたび登場しているバーンスタイン氏らが考案し、1995年に医学誌に初めて発表されたものです。
FUTのデメリット・メリット
FUTはメスで頭皮を切り取るのでちょっと怖いですし、手術後に痛みもあるし、線上の傷あとも後頭部に残ります。しかし、移植した株の生着率が高い確実な方法ですし、手術代はFUEの半額程度です。傷跡も現在はトリコフィティック縫合など刈り上げたりしない限り目立たない方法があります。
なお、FUTはFUEと比較されがちですが、もともとFUEはFUTの一種とも考えられます。どういうことかというと、FUTはFUというのを移植株の単位とした自毛植毛術の事と上で説明しました。FUEはそのFUという移植株を採る時にメスを使わないと言うだけで、FUを移植株の単位とするのは一緒です。その中で、一つ一つFUをくり抜く手技がFUEというだけです。
なお、世界的にはFUTで手術する人が7割を占め、こちらの方が王道の手術方法です。しかし、日本では圧倒的にFUEを選ぶ人が多いと言われています。
最後に、FUTの得意なクリニックを参考までに載せておきます。
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ヨコ美クリニック-体験口コミレビュー
おすすめ理由 世界を知る自毛植毛の名医にカウンセリングから手術までしてもらえる 治療費 リーズナブル 場所 神奈川県横浜市 クリニック概要 神奈川県の横浜にある自毛植毛専門 ...
こちらは
としてFUTをメインにおすすめするようですが、患者が望めばFUEでもやってくれます。
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