フィナステリド（プロペシア）とは？

日本ではもちろん世界中で使われているAGA（男性型脱毛症）治療の標準薬。

日本でAGA治療薬として承認されたのは2005年です。正式な効能効果は、「男性における男性型脱毛症の進行遅延」です。

世界で最初の発売は1992年、アメリカ。最初は前立腺肥大症として（製品名プロスカー）でした。その後、1997年にはAGA治療薬として（製品名プロペシア）認可されました。今では世界60か国以上で使用されています。

 

 

AGAの原因物質を作らせない

AGAの原因物質はジヒドロテストステロン（DHT）です。このDHTは、ある酵素の働きにより男性ホルモンの一種テストステロンから作られます。

その酵素、5α還元酵素の働きを抑えることでAGAの原因物質DHTを作らせない作用を持つのがフィナステリドです。

なお、「フィナステリド」というのは成分の名前です。

 

ほぼ全員なんらかの効果がある

日本の臨床試験で、20－50歳のAGAの男性にプロペシア（成分フィナステリドを使った商品名）1㎎を1日1錠、3年間飲ませた所、98％の効果がありました。

でも、進行を止めただけの人＝現状維持を除いても、1年で58％、3年で78％の人の薄毛が改善してます。

なお、20ヵ所のAGAクリニックで聞いてきた結果は、「50～60%」でしたので、下のグラフの1年間の結果とも一貫してました。

 

ちなみに、フィナステリドはつむじのあたりの頭頂部は効くけど、生え際、M字部分は効きが悪いと言われてますが、この試験ではそこでの効果も実証されています。

 

意外と長丁場？半年～で効果

パンフレットの情報、医師に聞いた話を総合すると、

3か月くらいで抜け毛が減り、生え際に産毛が生えて来ます。でも、見た目の変化はそれほどでもないとか。

6か月くらいすると、産毛が太くなって、伸びることもあって薄毛が目立たなくなり始めます。周囲からも「増えた？」なんて言われる場合もあります。効き始めの目安となるのもこの頃。

1年間服用すると、明らかに抜け毛が減り、後退していた生え際も改善してきます。髪のボリュームも回復傾向で、4人に1人は効果を実感するでしょう。周りからも、例えば髪の毛を切りに行ったりすると、増えたことを指摘される人も出てきます。

なお、飲むのをやめると、またAGAが進行し始めます。

 

確認された安全性

プロペシアの臨床試験での副作用は1年目で4%に、2～3年目で1.1％に出ました。その主なものが、性欲減退、勃起機能不全で1％前後です。

ただ、プラセボ（有効成分を含まないニセ薬）でも1年目に2.2%の人に副作用が出ていますし、2～3年目はプラセボ群と同じくらいでした。

あと、AGA病院で聞いた話では、よく言われるのが初期脱毛です。これを副作用というのかどうか微妙らしいんですが、新しい毛（太い毛）が生えてくる時に上にある古い毛（細い毛）を押し出してしまうための起こるそうです。なので、元に戻ります。気になる人は関連した記事がいくつかあるので参考にしてください。

 

とは言え、処方箋の要る医薬品なので飲む時は医師に必ず相談しましょう。

 

飲むのはいつでもOK

0.2mgまたは1mgの錠剤を1日1回飲みます。いつ飲んでも構いません。朝でも昼でも夜でも、食前でも食後でも効果に違いはありません。

ちなみに、ミノキシジル（"リアップ"ですな）と混ぜた外用薬（塗り薬）も処方してくれる病院もあります（AGAルネッサンスクリニックなど）

 

薬代は"吉牛"大盛～

AGAクリニックだとMSD製薬のプロペシアと、ジェネリックのフィナステリド錠、両方扱っている所が多いです。さらに、MSD製薬のプロスカーを出すAGAクリニックもあります。

薬剤名	年間治療費	1か月当たり治療費	クリニック名
フィナステリド	6,480円	540円	ヨコ美クリニック
フィナステリド	71,280円	5,940円	聖心美容クリニック

 

 

 

 

その他フィナステリドQ&Aはコチラ

 

 

【蛇足ですが・・】もし病院に行く踏ん切りがつかないなら

「何となく病院に行くのにまだ抵抗が・・」という人も多いと思います（僕がそうでした）。

そういう人には、こんな育毛剤でワンクッション置くのもアリかもしれませんね。

病院代を出してくれる発毛促進剤